ミステリー小説は最後の最後まで結末がわからない、ドキドキハラハラして夢中にさせてくれる小説です。
たとえなんとなくトリックや犯人の目星がついたとしても、何故そうなってしまったのかという経緯も含めてみると最後まで見ないとわからないことが多いミステリー小説は、小説好きの人もそうじゃないという人も引き込まれてしまうことは間違いなし。
今回はそんなミステリー小説の中でも特におすすめの3つのミステリー小説を紹介していきます。
ハサミ男/殊能将之
舞台は東京。女子高生が二人、喉にハサミを深く差し込まれるという特徴的な手口によって殺害されていました。犯人はそんな手口の特徴から「ハサミ男」として呼ばれることになり、連続猟奇殺人犯として世間の注意を引く事に。
しかしそんな中でハサミ男の手口を真似た模倣犯が現れ女性の死体が発見されました。それはハサミ男が次に狙おうとしていたターゲット。これを機にハサミ男はその模倣犯が何故真似をしたのか、殺したのか…ということを調査していきますが…。
犯人が主人公という斬新さが面白いものの、最後の最後で期待を良い意味で裏切られるというカラクリが面白いミステリー小説です。ミステリー小説の中でもひと味違うものを楽しみたいという人にはおすすめです。
すべてがFになる/森博嗣
ドラマ化、アニメ化もされたということもあって知っている人も多いミステリー小説ですね。
大学生でお嬢様の西之園萌絵とその大学の助教授である犀川創平、そして犀川研究室のメンバーで訪れた島には、天才と呼ばれる真賀田四季の真賀田研究所があります。そんな中、研究所では真賀田四季本人の死体が見つかってしまい…。
まさにトリックが折り重なるこの作品は見ていて引きこまれてしまうほど夢中になれるミステリー小説。ドラマやアニメなどでは見ることのできなかった世界を楽しむことが出来ます。
また、すべてがFになるはシリーズ物。西之園萌絵と犀川創平の活躍が気になる人はS&Mシリーズもおすすめです。
夏と花火と私の死体/乙一
乙一のデビュー作として有名ですが、デビュー作とは思えないほどにハラハラドキドキしてしまう魅力がたっぷりつまった作品です。
なんと主人公は死体。「わたし」は友人に殺されてしまい、その友人と友人の兄によって死体を隠され続けるというストーリー。子供ながらに死体をどう隠すかという試行錯誤しながら進んでいくストーリーは、悪いことをしているのに死体が発見されないように…と思わず願ってしまうもの。
最後の最後で思わぬ結末と事実を知ることが出来る、単なる死体を隠す兄妹の話ではない、どこかノスタルジックな雰囲気を感じられるおすすめのミステリー小説です。
まとめ
ミステリー小説には様々な種類やシチュエーションがあります。今と過去、未来が交差するものや、登場人物が様々なもの。今回はお馴染みのものから、一風変わったものまで紹介してきました。
どれもが驚かされるものばかりなので、ミステリー小説が好きな人や、ミステリー小説に触れてみたいという人は読みやすくおすすめなので、是非手にとってみてくださいね。